一級建築士を諦めた人の話

2021年7月13日

こんにちは!ぽいずみです。

私は一級建築士取得を諦めようと思います。

折角なので、なぜ諦めるに至ったかをまとめます。

一級建築士を取得するメリットを感じなくなった

なぜ自分は一級建築士を取る気がなくなったのか、ずばり、「取得するメリット<取得する労力」になったことが一因です。

私がメリットだと思っている(思っていた)ことを列挙します。

人から信用される

私はこれが一番大きなメリットだと思っていました。

腐っても国家資格ですからね、持っていればそれなりに信用されます。

ただし、一級建築士を持っていることによる信用度への影響は第一印象だけです。

建築業は一人で成り立つ仕事ではなく、施主も含め、様々な業種がいわゆるチームで一緒に仕事を進めていきます。

そんな中で、数回やり取りを繰り返せば仕事ができる人かできない人かすぐに分かります。

一級建築士を持っていても微妙な仕事をしていると、「一級建築士持っていても仕事ができるわけじゃない」と線引きされて終わりです。

逆に、資格を持っていなくてもキチンとした仕事をしていると「あの人は優秀で仕事を回されすぎるから試験勉強する暇がないんだろうな」くらいに思われて、周りから当たり前に信用を集めます。

端的にまとめると、建築業界で働いている人ならば、一級建築士の有無でその人が信用できるかどうかなんて推し量りません。(資格を持っているだけの残念な人をたくさん知っているからです。)

収入が増える

一級建築士を所持している場合に単純計算でどれだけ収入が増えるか、結論から言うと一級建築士を取得する労力に比べたら全くペイできないレベルですよね。

私が知っている限りだと、一級建築士を有することによって得られる収入パターンは以下の二つです。

①合格祝い金

 合格した時に数万~数十万円もらえます。資格学校に通っている人ならば教材代にもならない額です。

②資格手当

 毎月の給料に数千円手当が付きます。手当なのでボーナスにも反映されません。

 仮に毎月5,000円を30年間もらったとしてもたった180万円です。

 因みにですが、私の友人が働く会社だと、昇進して役職手当をもらい始めるとこの資格手当もなくなるのだとか。

仮に一発で合格したとしても、人生の貴重な一年間を勉強に捧げて得られる利益がたったこれだけ…

あまりのしょうもなさに涙が出そう。

せめて基本給アップならもう少し希望があるような気がするのですが…

昇進しやすい

企業によってはこのメリットが大きいことはあると思います。

どんなに仕事ができる人でも、一級建築士が昇進条件に入っていると管理職になれない場合もあります。

ただし、残業や休日出勤が常態化している建築業界では、へたに管理職に就くよりその下で働いて残業代貰った方が稼ぎが良いというのもよく聞く話です。

また、私のように小さな企業に努めているとそこまで関係のないメリットでもあります。

つぶしがきく(転職に有利)

今後私が一級建築士をもう一度目指すとしたらこのためですかね。

中途採用の応募条件に一級建築士有資格者を挙げている会社は多いです。

履歴書や面接だけでは実務でどれだけ仕事ができるかどうかは分からないので、最低限の保証として掲げている条件なのだと思います。

まあ私は今の会社を辞める時が建築業界から足を洗う時だと決めているので、まあどうでも良いっちゃいいですね。

勉強するのが馬鹿らしくなった

業界に対する個人的な恨みつらみですが、参考までにどうぞ。

資格学校の言う通りにして不合格

私は製図試験は資格学校に通い、なんだかんだで合格の自身があったものの蓋を開ければランク3で不合格でした。

悲しかったですけど、何とか気持ちを切り替えてユープラに復元図を提出して自分がなぜ落ちたのか分析しました。

面積、高さ制限、延焼ライン、採光条件、二方向避難、階段の表現、平面図断面図の不整合、ランク3で落ちそうな要素は問題なかったはずなのになぜ落ちたのか、十中八九、必要諸室の抜けでした。

というのも、資格学校の担当講師から口酸っぱく言われていた教えが「問題用紙に書かれていない部屋は書かない」でした。

試験本番では、練習問題でいつも指定のあった部屋がなかったのですが、私は担当講師の教えを忠実に守り、そして落ちました。

答案返却がないので絶対そうだとは言えませんが、ユープラのアンケートではその部屋を書いていない人で合格している人が2%だったので恐らく想定はあっていると思います。

(2%受かっているじゃないか、という意見もありそうですが、製図試験の採点方法はブラックボックスなこと、あり得ないミスをしていても合格になっている人もいるようなガバガバ採点であることを考慮すると、2%はほぼ0%みたいなものだと考えます。)

結局は間違った判断をした自分が悪いのですが、頑張って勉強していた分やるせない気持ちでいっぱいです。

一級建築士業界が腐ってる

私が決定的に心を折られたのは下の記事です。

日時連:2020年12月号

総合資格の学院長と日本建築士事務所協会連合会の会長との対談です。

一級建築士試験に落ちてすぐにたまたまこの記事を読んで、これらの立場の人たちが偉そうに一級建築士試験について分析している姿、「お前ら何様だよ!」っていうのが正直な気持ちです。

なんかこんな人たちに食い物にされてるんだなぁ、と思ったらどんどん一級建築士自体が馬鹿らしく思えてきてしまったんですよね。

一級建築士を諦めた人の話まとめ

本記事では、私が一級建築士を諦めた話をさせていただきました。

一応最後に補足ですが、私は一級建築士を取得しても意味がないとは思いません。

ただ、取得に必要な労力とリターンがあっているかを考えると…

率直に言うと、一級建築士の資格なんて人生の貴重な時間を費やしてまで取らなければいけないようなものではないという考えに私は至りました。

もし万が一、一級建築士の価値が高まるようなことがあれば私ももう一度頑張ってみようとは思います。(ないとは思いますが)

それでは。