【施工】一級建築士学科試験「コンクリート工事」の勉強

こんにちは。あいです。

この記事では、一級建築士学科試験の施工科目「コンクリート工事」について解説します。

※本記事は一級建築士試験で通用するレベルかつ私の実務経験を基にまとめていますので、あらかじめご了承ください。

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コンクリート調合

コンクリートはセメント、水、骨材(細骨材+粗骨材)を混ぜて作られます。

各種材料の配合量によってコンクリートの強度や粘りといった特性が変わるため、単位セメント量、単位水量、塩化物量、空気量、骨材の種類、スランプといった項目が指定、管理されます。

スランプ

コンクリートのスランプとは、上の内径が10cm、下の内径が20cm、高さが30cmの鋼製中空のコーンにつめたコンクリートが、コーンを引き抜いた後に最初の高さからどのくらい下がるかを示すものです。

スランプ試験は現場でコンクリートを打設する直前に実施し、生コンクリートに問題がないことを確認してから打設を開始します。

スランプが大きい(=最初の高さから大きく下がった場合)コンクリートは、軟らかいコンクリートということになります。基本的に軟らかい方が生コンクリートを流し込みやすいですが、軟らか過ぎても硬すぎても施工性が悪くなってしまうため規定値通りに管理することが求められます。

打込み

打ち継ぎ

打継ぎとは、コンクリートを打設する際にすでにでき上がったコンクリートに続けて行なう打設作業のことを指します。

連続する打設の時間間隔が空きすぎると先に打ち込んだコンクリートと後から打ち込んだコンクリートとの間が完全に一体化していない状態(コールドジョイント)となってしまうため注意が必要です。

締固め

締固めとは、コンクリートを型枠などに打ち込んだ後、バイブレータによる振動をかけたり型枠を外から叩くことにより、鉄筋の周囲や型枠の隅々に行き渡るようにする作業のことを指します。

締固めが適切に実施されないと、コンクリートが綺麗に充填されず、いわゆる施工不良となってしまう危険性が高くなります。

養生

養生とは、コンクリートの強度、耐久性、水密性な どの所要の品質を確保するため、打込み後の一定期間を硬化に必要な温度および湿度に保ち、有害な作用の影響を受けないように保護する作業のことを指します。

分かりやすく言うと、打設したコンクリートを乾燥させる時間だと考えておけば良いです。

圧縮強度試験

圧縮強度試験とは、コンクリート打設後の7日後の強度と28日後の強度がどのくらいになるのか、それぞれ供試体を3本ずつ圧縮試験器にかけて圧縮強度を測定する試験を指します。

新築工事の場合、供試体はコンクリート打設直前にスランプ試験等と同じタイミングで作成しておきます。

圧縮強度の試験回数は、コンクリート打込み工区ごと、打込み日ごと、150㎥又はその端数ごとに1回必要です。

尚、圧縮強度試験で規定の強度が確認できた場合、基準日数よりも早く型枠を解体することができます。

コンクリートの種類

コンクリートは材料によって種類が分けられており、一級建築士では軽量コンクリート、暑中コンクリート、寒中コンクリート、水密コンクリート、流動化コンクリート、高流動コンクリート、高強度コンクリート、マスコンクリート、鋼管充填コンクリート、プレストレストコンクリート等の問題が出題されます。

コンクリート工事のまとめ

本記事では、一級建築士学科試験の施工科目「コンクリート工事」について解説しました。

「コンクリート工事」は国交省のHPで無料ダウンロードできる「公共建築工事標準仕様書」のコンクリート工事の章を確認しておくと体系的に学ぶこともできるので、よければ参考にしてみてください。

それでは。

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