【施工】一級建築士学科試験「木造工事」の勉強

こんにちは。あいです。

この記事では、一級建築士学科試験の施工科目「型枠工事」について解説します。

※本記事は一級建築士試験で通用するレベルかつ私の実務経験を基にまとめていますので、あらかじめご了承ください。

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在来工法と伝統工法

木造軸組工法として主に在来工法と伝統工法とがありますが、一級建築士試験では基本的に在来工法の問題が出題されます。

違いはいろいろありますが、分かりやすい違いとして在来工法は金物を使用して伝統工法は金物を使用しません。尚、現在日本で建築されている木造軸組構法住宅のほとんどが在来工法であり、伝統構法はごくわずかです。

部材名称

在来工法では部材ごとに細かく名称が分かれているため、まずはどの部材がどういう名称でどのような特徴があるのか把握しておくことが重要です。

部材名称特徴
大引(おおびき)床を支える水平部材で、根太を受ける。
根太(ねだ)床を支える水平部材で、床板を支え、大引に荷重を伝える。
束(つか)柱ほどの長さは持たない、垂直部材。
母屋を支える物は小屋束、床下に使われる物は床束と呼ぶ。
鴨居(かもい)枠材の一種で、障子や襖等を入れるための水平部材のうち、上部のもの。
敷居(しきい)枠材の一種で、障子や襖等を入れるための水平部材のうち、床に隣接する下部のもの。
筋交い(すじかい)建物のねじれによる変形を防ぐために、2本の柱と上下の横架材で出来る四角形に対角線状に入れる斜材。
胴差(どうさし)上階と下階の間に入れる水平部材。
垂木(たるき)屋根下地や屋根材を支える部材。
棟木(むなぎ)棟(小屋の頂部)に取付ける水平材で、垂木を受ける。
桁(けた)柱の上に棟木(むなぎ)と平行方向に横に渡す水平部材。
尚、外壁の上部で垂木を受けている桁を軒桁と呼び、桁に対し棟木と、垂直に渡してある部材を梁と呼ぶ。

接合金物

在来工法では部材同士をつなぎ合わせるために金物を使用し、どの部材を繋ぐための金物かで名称が異なります。

金物名称繋ぐ部材
引き寄せ金物
(ホールダウン金物)
柱ー基礎(土台)
※アンカーボルトで固定する金物
筋交いプレート筋交いー柱・横架材
かど金物柱ー土台・横架材
羽子板ボルト小屋梁ー軒桁
軒桁ー柱
胴差ー柱
ひねり金物垂木ー軒桁
折り曲げ金物垂木ー軒桁・母屋
※ひねり金物と同様の用途
かね折り金物柱ー胴差
短冊金物管柱ー管柱
胴差ー胴差
ひら金物管柱ー管柱
胴差ー胴差
※ひねり金物と同様の用途
梁受け金物梁ー梁
山形プレート柱ー横架材

木造工事のまとめ

本記事では、一級建築士学科試験の施工科目「木造工事」について解説しました。

「木造工事」はRC造やS造と比較して部材等の名称が細かく分かれているため、まずは実際の木造建築物の写真を見ながら名称と見た目を頭の中でリンクさせると勉強しやすいと思います。

それでは。

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