配筋検査立会い時の確認事項を教えます!

こんにちは。あいです。

この記事では、配筋検査立会い時の確認事項について解説します。

※実際に立ち会う際は、自社のルールをご確認ください。

最初に言ってしまうと、本記事で書いてあることは公共建築工事標準仕様書の「5章 鉄筋工事」を読めば書いてあることです。

ただ、何も知らない若手社員だと、私のように上記参考図書に中々たどり着けないと思うので、記事にしてまとめておきます。

配筋検査とは

配筋検査とは、鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート工事において、コンクリート打込みに先立ち、適切に鉄筋が組まれているか確認する検査のことです。

主な確認事項は鉄筋の種類、径、数量、かぶり、間隔、位置等であり、監督職員の検査検査を受ける必要があります。

配筋検査での確認事項

この章では、配筋検査での確認事項を列挙します。

①材料(種別、径、本数)

まずは設計図通りの鉄筋が使われているか確認します。

種類は下記の表から判断することができます。

種類の記号種別を区別する表示方法(圧延マーク)
SR235適用なし
SR295適用なし
SD295A圧延マークなし(~)
SD295B1又は|
SD345突起の数1個(・)
SD390突起の数2個(・・)
SD490突起の数3個(・・・)
鉄筋の種別を区別する表示方法

径はコンベックスや差し金を使って測ります。

本数については、配筋図等の指定通りの本数が入っているかを確認します。

スラブや壁では、シングル配筋、ダブル配筋、千鳥配筋どれが使用されているか等も確認します。

②折り曲げ寸法、余長、フック

鉄筋が簡単に抜けてしまわないよう、鉄筋の先端は90°、135°、180°のいずれかで折曲げます。

本記事の冒頭で紹介している図書の「表5.3.1 鉄筋の折曲げ形状及び寸法」が分かりやすいです。

③継手の位置、長さ

鉄筋の長さが一本では足りない場合、複数の鉄筋を継ぐことで必要な長さを確保します。

この際、隣り合う鉄筋の継手位置や継手を重ねる長さを確認する必要があります。

重ね継手の長さは鉄筋の種類コンクリートの設計基準強度フックの有無によって決定されます。

隣り合う継手の位置は継手の種類(重ね継手、圧接継手、機械式継手)コンクリートの設計基準強度フックの有無によって決定されます。

継手の長さについては、本記事の冒頭で紹介している図書の「表5.3.2 鉄筋の重ね継手の長さ」、継手の位置については「表5.3.3 隣り合う継手の位置」が分かりやすいです。

④定着長さ

柱と梁など、異なる部材間でもしっかりと緊結されるように、鉄筋の定着長さを確認します。

定着長さは鉄筋の種類コンクリートの設計基準強度フックの有無鉄筋が使用される部材の位置によって決定されます。

本記事の冒頭で紹介している図書の「表5.3.4 鉄筋の定着の長さ」及び「表5.3.5 投影定着長さ」が分かりやす。

⑤鉄筋のあき、かぶり厚さ

コンクリートが適切に充填されるよう、鉄筋間のあきや、かぶり厚さが確保されていることを確認します。

鉄筋のかぶり厚さは土に接する部分かどうかどの部材か屋内か屋外か仕上げの有無によって決定されます。

かぶり厚さについては、本記事の冒頭で紹介している図書の「表5.3.6 鉄筋及び溶接金網の最小かぶり厚さ」、鉄筋のあきについては「図5.3.6 鉄筋相互のあき」が分かりやすいです。

配筋検査のまとめ

本記事では、配筋検査立会い時の確認事項について解説しました。

本記事で記載していることは、普通の業者であれば遵守されていることが当たり前です。

しかし、品質管理の観点から確認は怠らないようにしましょう。

それでは。