合格ロケットの活用方法

こんにちは。あいです。

一級建築士学科試験の独学者向け教材として、私は「合格ロケット」という教材を推しています。

紹介記事は以下をご参照ください。

⇒一級建築士学科試験を独学で合格できる教材教えます!

「合格ロケット」を購入したのは良いけど、どう勉強を進めれば良いか分からないという方もいると思います。

そんな方に向けて、我流となりますが、私が実際に学科試験に一発合格できた合格ロケット活用方法を紹介します。

※本記事は一級建築士学科試験の勉強をまともにしたことがない人(以下、初学者)に向けた記事になっております。
また、本記事は合格ロケット(HPリンク)の運営とは一切関係ない旨、ご承知おきください。

アプリの活用

まずは合格ロケットのメインコンテンツである過去問20年分が掲載されている「アプリ」の活用方法を紹介します。

過去問題20年分を3周する

まず大前提ですが、合格ロケットに掲載されている過去問20年分は最低3周してください。

合格ロケットのHPにも記載されていますが、20年分の過去問題をマスターすれば学科試験の合格水準を満たすことができます。

よって、合格ロケットで目指すゴールは合格ロケットの問題ならすべて解ける状態になることです。

ここは感覚論になってしまいますが、体感として問題をマスターしようとなると最低限3周は必要と思われます。

ただし、闇雲に勉強を進めても心が折れると思いますので、私なりに勉強指針を以下の通り整理しました。

1周目

1周目の注意点を要約すると以下の3点です。

  1. 1周目ではすべてを理解することは不可能と認識しておく。
  2. 直感でも良いのでドンドン問題を解いていく。
  3. 間違えた問題だけ解説を読んでおく。
  4. よく分からない単語も極力調べない。

1周目はそもそも分からない問題だらけで一番心が折れやすい段階です。

1周目は「あーそーゆーことね完全に理解した←わかってない」くらいの気持ちで勉強しましょう。

具体的に問題を解く思考プロセスを紹介します。

例題は次の通りで、○か×で答えます。

【はりの主筋の外側から型枠の内側までの最短距離が、最小かぶり厚さ以上になるようにした。】

→「主筋って何だっけ?よく分からないけど文章的に安全側で考えてそうだから〇かな。」

→答えは×だった。(軽く解説すると、主筋からではなく、そのさらに外側のせん断補強筋等からの距離)

→ここで初めて合格ロケットの解説を一読する。(もし直感でも正解していた場合は解説は読まない。)

知っている人からすれば、上の例題で何を聞かれているのか分からないというのは本当に建築を勉強したことあるの?というレベルかもしれませんが、少なくとも私は建築専攻で大学院まで行っておきながらこのレベルでした。

分からないと思っても、すぐに解説を読んだりネットで単語を調べに行かないでください。すべての問題でそんなことをしていたら勉強時間が足りなくなります。

また、合格ロケットの解説を読むと知らない単語が多すぎてさらに分からなくなるということもありますので、そこも単語を調べたりせずサッと流しましょう。

2周目

2周目の注意点を要約すると以下の3点です。

  1. 分からない単語はネット等で調べる。
  2. 間違えた問題は各項目終了後にまとめて解きなおす。

1周目をこなせれば2周目以降はかなりスムーズに勉強できると思います。

というのも、不思議なもので、1周目で適当に解いていても2周目に入るとけっこう分かる問題が出てくるため、すべて手探りだった1周目ほどの苦痛はありません。

フィーリングでも問題が解けるようになってきた2周目では、分からない単語もちゃんと調べて理解を深めていきます。

また、合格ロケットの機能を利用し、例えば「鉄筋工事」の項目を解き切るとその最後に間違えた問題のみ解きなおすことができるので、項目が終わった際は必ずこの解きなおしを実施します。

3周目以降

3周目までくるとかなりの理解度になっており、得意な項目であれば8割近く回答できるようになっていると思われます。

正直な話、3周目以降は2周目とすることは変わりません。

自分が苦手な問題が何となく分かってくると思いますので、そこを重点的に勉強するかどうか程度の違いです。

付箋やマーカーは不要

私も最初の内は分からなかった単語にマーカーを引いていたり、問題をジャンル別に付箋を貼ってみたりしていましたが、結局意味はなかったです。

結局私が至った考え方ですが、合格ロケット活用に当たって心掛けることは「いかに回転率を上げて多くの問題を何度も解くか」だったので、きれいなノート作りをしている暇はありません。

まあ私が性分に合わなかっただけ、ということも考えられますが、少なくとも1週目の時は使用しない方が良いです。

1週目だと何が重要ポイントかもほとんど分からないはずですし、分からなかった単語にマーカーを付けようものならマーカーを引く箇所が多すぎてそれこそ時間が掛かりすぎます。

合格ロケットの機能として、正解した問題、間違った問題は自動で仕分けしてくれるため、基本的にはこの程度の整理で私は問題ないと思います。

音声教材

次に合格ロケットのメイン教材の一つである音声教材の活用方法を紹介します。

アプリの1周目が終わるまでは不要

私は音声教材を「聞くだけで問題が解けるようになる」素晴らしい教材だと思いこんでいましたが、これは勘違いでした。

音声教材の使い道は、すでにほとんどの問題を理解している人が効率よく復習するため、と考えてください。

単純に考えてもらいたいのですが、自分がサッパリ理解していない話を一方的に淡々と聞かされ続けて理解できるはずがないと思います。

ある程度知識を蓄えた状態で聞くことで、理解している問題はすんなり聞き流せる、理解できていなかった問題はいったん音声を止めてじっくり問題を確認する、というような使い方ができます。

私の失敗談ですが、私は車の運転中は音声教材をBGMにしていました。

1周目すら完了していなかった私の思惑としては、分からないなりに耳に入れていればアプリを解くときの予習になるだろう、というものでした。

ここまでで述べた通り、何も理解していない人が聞いたところで何も記憶に残るものなどなく、端的に言えば時間の無駄でした。

学科試験を終えた今の私からすると、音声教材は2周目が終わるまでは使わなくても(むしろ使わない方が)良いです。

音声教材を使用するときはテキストとセット

合格ロケットを購入すると、音声教材と一緒に音声教材で読まれるテキストのPDFデータももらえます。

基本的にはこのテキストを読みながら音声を聞くようにすることをおすすめします。

車で垂れ流しにしていた以外では、私は2周目が終わって3周目に入る直前で音声教材を本格的に使用しました。

この段階ではほとんどの問題の内容を把握し、細かい寸法等は覚えていなくても解説を読めば理解できるくらいのレベルにはなっていました。

このレベルでも、テキストなしで音声教材を使用することは非現実的でした。

これには理解度以外にも理由があって、音声教材の推奨再生速度は倍速以上ということです。

テキストがない場合、聞き取りながら内容を理解するのは物理的に難しい難しいものがあります。

(じゃあ通常速度で聞けばよいと思われるかもしれませんが、通常速度だと時間が掛かりすぎてダレます。聞いてもらえれば分かると思います。)

その他の機能

理解進捗度

各科目ごとに、自分の進捗だけでなく他の合格ロケット利用者の進捗も確認することができます。

私は他の利用者と自分の進捗度を比較してモチベーション維持に役立てていました。

尚、合格ロケット利用者には既受験者も多くいるため、初学者が進捗で出遅れるのは当たり前です。

進捗で勝てないのは分かっているけど、やっぱり少しは焦る、程度の感覚で確認すれば良いと思います。

オンライン講義

ほんの少ししか利用していないため正確なレビューはできませんが、私は直感的に不要だと感じました。

何度でも繰り返しますが、合格ロケット利用時に意識することは「いかに回転率を上げて多くの問題を何度も解くか」と私は考えています。

自分が理解していない箇所のみをズバリ教えてもらえるのであればそれなりに有用だと思いますが、講義では当然自分が求めているもの以外にも時間を割かなくてはなりません。

一級建築士試験合格に必要なものは全て過去問題に詰まっています。過去問が集約されているアプリ+音声教材以外は勉強ツールとして不要です。

今の時代、一級建築士の問題で分からない程度のことはインターネットで調べれば分かります。

と言いつつ、私も約1万問の過去問題の中で確か2問程度、どう考えても理解不能な問題がありましたが、この程度なら答え丸暗記or最悪分からない問題として割り切って良いと思います。

合格ロケットの活用方法のまとめ

本記事では、合格ロケットの活用方法について紹介しました。

人それぞれ勉強スタイルはあると思いますが、合格ロケットを活用する際はひとまず解き切ることが一番重要ではないかと考えています。

このひとまず解き切るというのが実はとても大変なので、どうしても問題を解き進めるのが難しいという方は当記事の考え方を参考にしていただければ幸いです。

それでは。